決めきれない彼女は、いつかの私。
ある人に会って来た。
誘ったのは、彼女から。
何か話したい事があるんだろうと、彼女から話を切り出すのを待っていた。
なかなか、話し出さずに時間ばかりが過ぎる。
多分、誘導してもらいたいのかな、背中を押して欲しいのかな、共感してほしいのかな……きっと、どれにも当てはまるんだと思う。今まで、私もそうだったから。
でも、彼女が期待するようなことを私がしてあげられないのは、もう私自身がよく分かっている。
だから、無言のまま、一緒にご飯を食べた。
食べ終わって、お店を出た。
またいつか、と言って別れたけど、多分、もう会わないだろうな。
さよなら、彼女。
さよなら、いつかの私。
そして、気付かせてくれて、ありがとう。
勇気を出した人を、困らせるような事は、きっと起きないから……私は行くね。
*izumi*
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